営業代行の選び方|5つのタイプの比較表と、提案を見比べる6つのポイント

テレアポしている女性

「営業代行を比べているが、どこも同じに見える」「料金表を並べても、違いが分からない」。初めて営業代行を検討する方からも、委託先の乗り換えを考えている方からも、よくいただくご相談です。

営業代行は、料金の決まり方も、電話をかける相手の選び方も、会社によって大きく違います。それなのに、提案書や料金表には似た言葉が並ぶため、違いが見えにくくなっています。

先に結論をお伝えすると、営業代行選びは、会社を比べる前に自社に合うタイプを決めるところから始めるのが近道です。タイプが合っていれば、あとは数社の提案を見比べるだけで選べます。

この記事では、会社名を並べたランキングではなく、営業代行を5つのタイプに分けて比較します。そのうえで、自社に合うタイプの決め方と、提案を見比べるときに確認したい点を、200社以上の商材で電話の新規開拓を担当してきた立場から解説します。

営業代行を比較検討している様子
目次

この記事の要点

  • 5つのタイプで考える:営業代行は、成果報酬型、月額固定の量型、重点企業に絞るABM型、フリーランス(個人)、内製に分けると比べやすくなります
  • タイプは3つの質問で絞れる:売る相手が決まっているか、何社に届けたいか、社内に何を残したいかで決まります
  • 提案は料金以外を見る:成果の数え方、リストの作り方、通話の品質の確かめ方に、会社ごとの差が出ます

営業代行とは?テレアポ代行・販売代理店との違い

営業代行とは、企業の営業活動の一部または全部を、外部の会社に任せるサービスです。任せる範囲は、ターゲットのリスト作成、電話でのアポイント獲得、商談、営業戦略の立案など、会社によってさまざまです。

テレアポ代行は、このうち電話でアポイントを取る部分を任せるサービスで、営業代行の一つの形です。スリーグッドが担当しているのも、電話を主軸にしたBtoBの新規開拓です。

よく混同されるのが販売代理店です。販売代理店は、代理店が自社の商品を仕入れたり紹介したりして、売れた分の手数料や利益を得る仕組みです。どの商品に力を入れるかは、代理店が判断します。営業代行は、依頼した会社の名前で、依頼した会社と決めた相手に営業を行います。

項目営業代行販売代理店
誰の名前で営業するか依頼した会社代理店(または両方)
費用の考え方稼働や成果に対して支払う売れた分の手数料や利益
相手と伝え方依頼した会社と一緒に決める代理店が判断することが多い
向いている場面新しい相手を開拓し、反応を自社に持ち帰りたい販路を外に持ち、売る人を抱えずに売りたい

誰に、何を、どう伝えるかを自社で決めたい場合は営業代行、販路そのものを広げたい場合は販売代理店、と考えると分かりやすくなります。

営業代行の5つのタイプ比較

営業代行を比べるときは、会社名から入るより、まずタイプで分けると整理しやすくなります。代表的なのは次の5つです。

タイプ料金の決まり方向いている場面気をつけたい点
成果報酬型アポイントや受注の件数ごとに支払う相手と商材がはっきりしていて、アポイントの基準を決めやすい件数を優先して相手を広げると、商談にならないアポイントが増えやすい
月額固定・量型月額固定(稼働時間や架電数で決まる)中小企業や店舗など相手の数が多く、早く広く届けたいリストが合っていないと、件数をかけても反応が上がらない
月額固定・ABM型月額固定大手・中堅・専門的な市場など相手が限られ、1社ごとに届け方を変えたい1か月目から件数が大きく積み上がる形ではない
フリーランス(個人)時間単価や件数など、人によってさまざま予算が限られる、短い期間だけ試したい担当者が抜けると止まる。品質の管理は依頼する側が担う
内製(自社で採用)人件費と採用・教育の費用長く続ける前提で、営業の力を社内に残したい採用から立ち上がりまで時間がかかる

成果報酬型

成果が出なければ費用がかからず、料金が分かりやすいため、最初に検討されることが多い形です。一方で、委託先は件数を取りやすい相手に寄せたくなります。アポイントの基準を細かく決めておかないと、件数は増えても商談にならない、ということが起きます。メリットと注意点は「成果報酬と固定報酬の比較」で詳しく解説しています。

月額固定・量型

スリーグッドは、もともと個人のお客様に電話をかけるアウトバウンドのコールセンターから始まった会社です。量型の強みは、多くの相手に短い期間で届けられることにあります。弱みは、リストが合っていないとき、件数をかけるほど断られた相手が増えていくことです。量型を選ぶときは、架電数よりも、リストをどう作り、反応を見てどう入れ替えるかを確認してください。稼働量の感覚をつかむための例として、ある案件では、月100時間の稼働で架電は月2,000件前後を目安にしていました。

月額固定・ABM型

ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)は、売りたい相手を企業単位で絞り込み、1社ごとに届け方を変える進め方です。新しい拠点を出した、採用を増やしているといった企業の状態や、届けたい部署で相手を絞り、部署の直通番号に電話します。受付で止まりにくく商談の中身が濃くなりやすい一方、相手の数が限られるため、件数が一気に増える形にはなりません。

フリーランス(個人)

費用を抑えやすく、合う人に出会えれば柔軟に動いてもらえます。ただ、担当者が体調を崩したり辞めたりすると、その日から止まります。通話の内容を確かめる仕組みも、依頼する側で用意する必要があります。詳しくは「営業代行はフリーランスと会社のどちらに頼むべきか」をご覧ください。

内製(自社で採用)

営業の力が社内に残るのが最大の利点です。ただし、採用して教育し、リストとトークを整えるまでには時間がかかります。先に営業代行で売れる相手と伝え方を確かめ、その記録を引き継いで内製に切り替える会社もあります。

営業代行の料金の形を比べている様子

POINT:タイプの違いは、料金の形の違いというより、誰に電話をするかという考え方の違いです。料金表だけを並べても、自社に合うかどうかは分かりません。

自社に合うタイプを決める3つの質問

1. 売る相手は決まっているか

新しい商材や新しい市場で、どんな相手に売れるかがまだ分からない場合は、アポイントの基準も決められません。この段階では、月額固定で複数のリストの切り口を試し、反応を比べるのが向いています。進め方は「テストセールス(営業PoC)とは?」で解説しています。

2. 何社に届けたいか

相手が数千社以上ある中小企業や店舗向けの商材なら、量型で広く届ける方が早く結果が見えます。相手が数百社以内の大手・中堅、自治体、専門的な市場なら、ABM型で1社ずつ届け方を変える方が向いています。スリーグッドでは、この2つを「中小企業・店舗向けプラン」と「大手・中堅・ニッチ市場・自治体向けプラン」に分けています。

3. 社内に何を残したいか

アポイントの件数だけがほしいのか、どの相手に反応があったか、どんな理由で断られたかまで社内に残したいのかで、選ぶ相手は変わります。後者なら、通話の記録と断り理由を共有してくれる委託先か、内製が向いています。

今の状況向いているタイプ
相手も基準も決まっていて、件数を増やしたい成果報酬型、量型
新しい商材で、売れる相手を探したい月額固定(量型・ABM型)で切り口を比べる
中小企業・店舗に広く届けたい量型
大手・中堅・自治体など相手が限られるABM型
長く続け、営業の力を社内に持ちたい内製(立ち上げだけ営業代行を使う形も)

同じ商材でも、タイプによって電話の中身が変わる

タイプの違いをイメージしやすいように、法人向けの研修サービスを売る場合を例に、量型とABM型の電話の中身を比べてみます。

量型では、従業員数や業種で切った中小企業のリストに、代表番号から電話します。1日にかけられる件数が多く、関心のある会社を早く見つけられます。その一方で、受付で「担当者は不在です」と言われる回数も増えます。

ABM型では、たとえば採用を増やしている企業に絞り、人事部の直通番号に電話します。最初の一言で、新しく入った社員の育成に困っていないかを聞くことができ、相手の状況に合わせて話を進められます。かけられる件数は量型より少なくなりますが、1件ごとの会話の中身は濃くなります。

どちらが優れているということではありません。相手の数と、1件の商談にどれだけの価値があるかで、合うタイプが変わります。

マッチングサービスで探すか、代行会社に直接相談するか

営業代行の探し方は、大きく2つあります。営業代行会社や個人の営業のプロが登録しているマッチングサービスで募集する方法と、代行会社に直接相談する方法です。どちらがよいかは、何を優先したいかで変わります。

マッチングサービスで探す代行会社に直接相談する
探し方案件を出し、届いた提案を比べて選ぶ気になる会社を調べて、個別に問い合わせる
よいところ一度に複数の提案を比べられ、相場をつかみやすい担当者と直接話せるため、条件や進め方を細かくすり合わせやすい
費用の考え方代行の費用に加えて、サービスの利用料や手数料がかかる場合がある。仕組みはサービスごとに確認が必要代行会社の料金表と見積もりで決まる
向いている場面まだ候補がなく、広く比べたい候補が絞れている、相談したい会社が決まっている

マッチングサービスで一度提案や面談を受けた代行会社とは、そのサービスの規約により、直接の契約ができないことがあります。直接相談を考えている場合は、どちらの窓口で進めるかを早めに決めておくと安心です。

スリーグッドは、月額固定で初期費用はいただいていません。料金はご依頼の工数によって決まり、相手を絞って進める場合は月20万〜50万円が中心です。最低契約期間は2か月、稼働開始はご契約日から標準14日です。

営業代行選びで失敗しやすい4つのパターン

1. 料金表だけで比べる

アポイントの見込みや料金の条件は、各社でそれほど変わらないことが少なくありません。料金だけで比べると、印象のよかった会社を選ぶことになりがちです。

2. 「できます」という言葉で決める

商材や相手によって、難しさは大きく変わります。根拠を示さずに成果を言い切る提案には注意が必要です。

3. 成果の数え方を決めていない

アポイントの件数だけを成果にすると、担当者ではない相手や、検討の予定がない相手との面談も1件に数えられます。スリーグッドでは、件数ではなく有効商談で数えるようにしています。どんな相手と、どんな話ができたら1件と数えるのかを、契約前に決めておくことが大切です。

4. 1か月目の数字だけで判断する

最初の1か月は、リストの切り口を試して比べる期間です。そこで判断すると、比べた結果を生かす前に終わってしまいます。初めて依頼するときの注意点は「営業代行を初めて依頼するときの進め方」に、よくある失敗は「営業代行のデメリットと失敗しない選び方」にまとめています。

提案を見比べるときに確認したい6つのポイント

タイプを決めたら、同じタイプの会社を2〜3社比べます。提案を見比べるときは、料金より次の点に差が出ます。

1. できないことを説明してくれるか

どこまでは見込めて、どこからは試してみないと分からないのかを、提案の段階で話してくれるかを見てください。提案の時点で見込みを高く言い切る会社ほど、始まってから基準を下げて件数を合わせることがあります。

2. 成果をどう数えるか

アポイントの件数で数えるのか、商談の中身まで見るのか、受注まで追うのかを確認します。数え方が違う会社どうしの件数は、そのままでは比べられません。

3. リストをどう作るか

案件ごとに新しく作るのか、手持ちのリストを使い回すのか。部署や担当者まで届く手段があるかも確認します。スリーグッドは案件ごとにリストを作り、部署の直通番号を当てて電話しています。

4. 通話の品質をどう確かめているか

人数を増やしたときに品質が落ちないかは、録音を誰が聞いているか、採用や教育をどうしているかで分かります。スリーグッドの品質の基準は「BtoBQS(BtoB Quality System)」で公開しています。

5. 何を、どの頻度で報告してくれるか

数字だけでなく、断られた理由や相手の反応まで共有されるかを確認します。毎週の定例で入れ替えの判断ができるかも大事です。報告が月に1回のレポートだけだと、合わないリストに1か月電話を続けることになります。

6. 契約が終わったとき、何が残るか

使ったリスト、断り理由のデータ、トークが手元に残れば、内製に切り替えるときや別の会社に頼むときにも生かせます。

提案の場では、次のような質問をすると、会社ごとの違いが見えやすくなります。

  • この商材で、どんな相手から反応がありそうですか
  • うまくいかなかったとき、何をどう変えますか
  • アポイントの質はどう管理していますか
  • トークはどのくらいの頻度で見直しますか
  • 同じような商材を担当したことはありますか
提案内容を説明している様子

委託先の乗り換えを考えている方へ

今の営業代行に不満がある場合は、乗り換える前に、合わない原因がどこにあるのかを切り分けてみてください。

  • タイプが合っていない:相手が限られる商材なのに、量型で広くかけている
  • リストが合っていない:反応のない相手に、入れ替えないまま電話を続けている
  • 報告が足りない:件数は届くが、断り理由や相手の反応が分からない

タイプが合っていないなら、別のタイプの会社に替える意味があります。リストや報告の問題なら、今の委託先と条件を見直すだけで変わることもあります。乗り換える場合は、使ったリストと断り理由のデータを受け取っておくと、次の委託先で同じ相手に重ねて電話することを避けられます。

事例:営業代行4社を比べて選ばれた理由

人材・組織開発のコンサルティングを行う株式会社Suus様は、10〜15社以上の営業代行会社から提案を受け、4社に絞って比べたうえで、スリーグッドに依頼されました。決め手について、細川様は対談でこう話しています。

「アポ率の見込みや条件自体は、各社そこまで変わらなかったんです。『できます』と気合いで言う会社も多かった。でもスリーグッドの営業担当は違いました」

どこまでが見込めて、どこからが不確実なのかを、リスクとメリットの両方から説明したことが選ばれた理由でした。支援を通じて累計150件以上のアポイントを獲得し、6社の受注につながっています。詳しくは「株式会社Suus様との対談」をご覧ください。

スリーグッドが向いている会社、向いていない会社

スリーグッドは、月額固定で、電話を主軸にしたBtoBの新規開拓を担当しています。次のような会社に向いています。

  • 売上を2倍、3倍に広げたいが、件数を増やすと商談の質が落ちるのが心配
  • 大手・中堅、自治体、専門的な市場など、相手の数が限られている
  • 中小企業や店舗に大きな量で電話したいが、品質は保ちたい
  • 断り理由やトークを、社内の財産として残したい

反対に、アポイント1件ごとの料金だけで頼みたい場合や、1か月だけ試したい場合(最低契約期間は2か月です)、電話を使わずメールやフォームの送信だけで進めたい場合は、別のタイプの会社の方が合う可能性があります。

BtoBの法人営業に絞って、営業代行に任せられる範囲と、新規開拓で成果を出す会社の見分け方は「BtoBの営業代行とは?任せられる範囲と会社の選び方」で解説しています。

よくある質問

営業代行は何社くらい比べればいいですか

2〜3社が目安です。先にタイプを決めておくと、比べる会社を絞りやすくなります。

営業代行の費用はどれくらいですか

タイプと稼働量によって大きく変わります。スリーグッドは月額固定で初期費用はなく、相手を絞って進める場合は月20万〜50万円が中心です。中小企業・店舗向けに大きな量で電話する場合は、ご依頼の工数に応じてお見積もりします。

テレアポ代行と営業代行の違いは何ですか

テレアポ代行は、電話でアポイントを取る部分を任せるサービスで、営業代行の一つの形です。営業代行には、リスト作成や商談、戦略の立案まで含む場合があります。

営業代行と販売代理店の違いは何ですか

営業代行は依頼した会社の名前で、決めた相手に営業を行います。販売代理店は、代理店が商品を仕入れたり紹介したりして、売れた分の手数料や利益を得る仕組みです。

契約期間はどれくらいですか

スリーグッドは2か月からです。最初の2か月で反応のよい相手と伝え方を確かめ、続けるかどうかは結果を見て決めていただけます。稼働開始はご契約日から標準14日です。

代表・田中からひとこと

「どこに頼めばいいですか」と聞かれることがあります。正直にお伝えすると、どの会社にも合う営業代行はありません。相手が数千社ある商材と、数百社しかない商材では、電話のかけ方も、結果が出るまでの時間も違います。私たちも、合わないと感じたご相談には、そうお伝えしています。

比べるときは、料金表の数字より、自社の相手と商材について、どこまで具体的に話してくれるかを見てください。そこに、その会社の経験が出ます。

まとめ

営業代行選びのポイントは、次の3つです。

  • 会社を比べる前に、成果報酬型、量型、ABM型、フリーランス、内製の中から自社に合うタイプを決める
  • タイプは、売る相手が決まっているか、何社に届けたいか、社内に何を残したいかで絞る
  • 提案は料金より、成果の数え方、リストの作り方、通話の品質の確かめ方で比べる

営業代行は、選んだ時点で結果の多くが決まります。自社にどのタイプが合うか分からない場合は、商材と、これまで売れてきた相手をお聞かせください。合わない場合も含めて、率直にお伝えします。

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