「テレアポ代行を使ったのに、期待した成果が出なかった」
自治体への新規開拓でテレアポ代行を活用した企業から、こんな声を聞くことがあります。
「架電数は多かったのに、アポが全然取れなかった」
「担当者につながっても、話を聞いてもらえずすぐ切られてしまう」
「どんな自治体にアプローチすればいいかわからず、手当たり次第になってしまった」
自治体向けテレアポは、やり方次第で成果に大きな差が出ます。「数をかければいい」「トークが良ければアポが取れる」という考え方では、継続的な成果にはつながりません。
本記事(後編)では、自治体向けテレアポ代行で安定した成果を出すためのリスト精査の手法・SPIN話法の活用・PDCAの回し方を具体的に解説します。前編と合わせてぜひ参考にしてください。
成果を左右するのは「リストの質」

それでは早速、成果を出すためのリスト精査手法からご紹介していきましょう。
アウトバウンドのテレアポでは、リストの質が成果に直結します。いくら優れたトークを持っていても、ニーズのない相手にアプローチし続けても成果は出ません。「当たる先」だけに絞り込む精査プロセスが、効率と成果率を高める鍵です。
3段階フィルタで「ニーズあり」の自治体だけに絞り込む
自治体向けテレアポで成果を出す専門会社は、架電前に以下の3段階フィルタでリストを精査しています。
フィルタ①:母集団の機械的抽出
まず、ターゲットとなる自治体の母集団を設定します。たとえば生活保護や福祉関係のサービスであれば、生活保護費ランキング(政令市を除く)×人口規模(5〜30万人の一般市・中核市)などの条件で対象自治体を絞り込みます。全国の福祉事務所設置自治体は約900〜1,000ですが、まず優先度の高い500〜600自治体に絞ることで、効率的なアプローチが可能になります。
フィルタ②:人手不足・ニーズのシグナル確認
次に、ケースワーカーや担当職員の採用募集・公募の有無を確認します。「募集中=人が足りない=AI・効率化ツールへの需要がある」という論理でフラグを立てます。この情報は各自治体のHPや採用情報サイトから取得できます。
フィルタ③:議事録・公開情報での裏取り
最後に、各自治体の議会会議録を「ケースワーカー」「面談記録」「報告書」などのワードで検索し、課題が実際に議論されているかを確認します。自治体は議論を公開しているため、企業向けにはできない精査手法です。
この3段階フィルタによって、「架電前から勝てる相手を見極める」ことができます。
議事録を活用したスコアリングの実例
議事録精査では、以下の3軸でニーズと競合状況をスコア化し、優先度を判定します。
| 軸 | 満点 | 評価内容 |
|---|---|---|
| ニーズ | 5点 | 議会・監査・報道でCW不足や面談記録の負担が議論されているか |
| タイミング | 5点 | 予算化・システム更新・DX計画など「今動く」兆候があるか |
| 競合・逆風 | 5点 | すでにAI・DXが導入済みか(高いほど逆風=差別化トークに切替) |
合計スコア(最大15点)により、優先度をS/A/B/Cに分類し、アプローチ順序を決定します。
精査の実例:
| 自治体 | 議事録・公開情報の内容 | 判定 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 門真市 | 生活保護費割合が一般市で全国最大。生活保護行政対策本部を設置 | ニーズ高・面談AIは空白 | S(最優先) |
| 寝屋川市 | 「CW不足が喫緊の課題」「窓口対応・訪問体制の充実を求める」旨の質疑が議会に記載 | ニーズ高・面談AIは空白 | S(最優先) |
| 豊中市 | CW1人あたり188世帯・監査で訪問活動不足の指摘。負担が数値で明確 | ニーズ明確 | A(有望) |
| 奈良市 | DX先行導入済み。ただし訪問面談その場の記録支援は未着手 | 差別化トークで対応 | C(差別化) |
このように、公開情報だけで「どこにアプローチすべきか」「どのトークが刺さるか」まで事前に設計できます。
SPIN話法で担当者の課題を引き出す

リストが絞れたら、次は電話でのトーク設計です。自治体向けに効果的なのがSPIN話法です。
SPIN話法とは、顧客が質問を通じて自分で潜在ニーズを認識できる対話手法です。「売り込む」のではなく、「課題に気づかせる」ことで、自然な形でアポイントにつなげます。
SPIN話法の4ステップ
S:状況質問(Situation)
現状を把握するための質問。相手の業務フローや現在の取り組みを聞き出します。
「ケースワーカーの皆様の面談記録や報告書の作成は、現在どのように進めておられますか?」
P:問題質問(Problem)
相手が感じている課題・不満を引き出す質問。課題の存在を本人に確認させます。
「限られた人員で訪問記録を手作業でまとめるのは、残業や聞き漏れにつながりやすいですよね。」
I:示唆質問(Implication)
課題を放置し続けた場合のリスクや影響を示唆する質問。問題の深刻さを認識させます。
「そのまま続くと、新任職員の聞き取り品質にばらつきが出て、住民対応への影響も出てきますよね。」
N:解決質問(NeedPayoff)
解決した後の理想の状態を描かせる質問。価値提案に自然につなげます。
「もし面談の文字起こしと報告書作成が自動化されたら、職員の皆様の働き方は変わると思いますか?」
このSPINの流れを踏まえた上で、「実は、報告書作成を約60%削減できる仕組みがございまして」と提案につなげることで、担当者NGで終わらせず、アポイントまで粘ることができます。
課長・決裁者の同席を獲得するクロージング
自治体の場合、現場担当者だけのアポでは商談が進みにくいことが多いです。予算・導入の判断は課長・部長が行うため、クロージング時に同席を求めるひと工夫が重要です。
「一度30分ほど、○○市の状況に合わせたご提案をさせていただけませんか。課長様にもご同席いただけると、より具体的なお話ができます。」
このように「課長の同席」を自然にリクエストすることで、決裁ラインを巻き込んだ商談に引き上げることができます。
週次PDCAで成果を継続的に改善する
一度アプローチをして終わりではなく、週次でPDCAを回すことが安定した成果につながります。
PMF型ディレクションとは
市場の反応を見て戦略を修正し続ける伴走型のマネジメント手法を、PMF(プロダクトマーケットフィット)型ディレクションと呼びます。
従来の「売り込み型」営業では、顧客のニーズとのズレが生じやすく、成果に結びつきにくいことがあります。PMF型では、「顧客が自ら求める状態」を作り出すことを目標に、提供価値とニーズの合致を継続的に検証します。
PDCAの具体的な回し方:
| サイクル | 内容 |
|---|---|
| Plan(計画) | 議事録精査・スコアリングによる優先度付きリスト作成、トークスクリプト設計 |
| Do(実行) | 架電・接触・アポ獲得、資料送付、追客ナーチャリング |
| Check(確認) | 架電数・接触率・アポ率・NG理由の定性・定量分析 |
| Act(改善) | NG理由をもとにスクリプト修正、ターゲット再選定、訴求軸の切り替え |
この週次PDCAを継続することで、市場の反応を素早く営業戦略に反映し、成果を最大化していきます。
営業管理システムと透明性の高い報告体制

成果を出し続けるためには、「何をやっているかわかる」透明性も重要です。
優れた自治体向けテレアポ代行は、以下のような報告・管理体制を備えています。
日次報告:
-コール数・アポ数・アポ率・担当者接触率・商談議事録などをリアルタイムで確認可能
週次定例MTG(月4回):
-稼働進捗報告、お客様の声、営業分析(定性・定量)、課題と改善施策、戦略立案をレポート形式で報告
その他:
-コール結果は全て録音し、必要に応じて音声ログを共有
-トークスクリプトの内容も開示可能
このような透明性の高い運用体制があることで、「任せっきりで何も見えない」という不安を解消し、クライアントと代行会社が一体となった営業活動が実現します。
自治体向けテレアポ代行を選ぶ際のポイント
ポイント①:自治体向けの専門経験・実績があるか
自治体へのアプローチは、民間企業向け営業とは別物です。自治体の組織構造・意思決定プロセス・議事録の読み方・担当者の反応パターンを理解した経験者でなければ、成果は出にくいです。「自治体向けの支援実績がいくつあるか」「アポ率はどのくらいか」を具体的に確認しましょう。
ポイント②:量より質のABM型アプローチができるか
「架電数が多い」だけの代行会社は、ただのコールセンターです。議事録分析・スコアリングなどによって「当たる先を絞り込む」ABM型のアプローチができる会社かどうかを確認しましょう。
ポイント③:スクリプト設計・週次PDCAまでディレクションしてくれるか
単に架電するだけでなく、SPIN話法を活用したトークスクリプトの設計・修正、週次での成果検証と改善提案まで担ってくれる会社かどうかが重要です。「伴走型」のディレクションができる会社を選びましょう。
ポイント④:スモールスタートで始められるか
いきなり大きな契約を結ぶのではなく、まずは小規模・短期間のトライアルで効果を検証できる会社がベストです。スモールプラン(月40時間程度)から始められるかどうか、契約期間の柔軟性があるかも確認しておきましょう。
▶▶自治体への新規開拓に営業代行が選ばれる理由|BtoGセールスの課題と解決策【前編】
よくある質問(FAQ)
Q1.自治体向け営業代行の費用感は?
一般的には、月額20〜40万円台(稼働時間×単価+ディレクション費)から始められるプランが多いです。スモールプランで効果を検証し、成果を見て段階的に拡大する進め方が一般的です。
Q2.アポ獲得後の商談対応もしてもらえる?
アポ獲得に加え、一次商談の代行(ヒアリング・一次説明)まで対応できる会社もあります。架電で得たキーマン情報・課題・温度感を商談前にシートで引き継いでくれるため、クライアントは「準備ゼロ」で商談に臨めます。
Q3.今すぐ導入しない先のフォローはしてもらえる?
ナーチャリング(育成)対応が可能な会社であれば、「今すぐではない」先も温度感別に分類し、再架電・資料送付・メールで継続的にフォローしてもらえます。予算化のタイミングで商談化できるよう、関係を維持し続けます。
自治体向けテレアポ代行ならスリーグッドへお任せください

自治体向けテレアポ代行で成果を出すためには、「リストの精査(ABM型アプローチ)」「SPIN話法による課題顕在化」「週次PDCAによる継続改善」の3つが揃うことが重要です。
やみくもに架電数を増やすのではなく、「当たる先」に「刺さるトーク」でアプローチし、「成果をデータで改善し続ける」体制が整って初めて、安定した商談機会の創出が実現します。
自治体向けの新規開拓でお困りの方、テレアポ代行の活用を検討されている方は、ぜひスリーグッドへお気軽にお問い合わせください。貴社の商材と課題に合わせた最適なアプローチ戦略をご提案いたします。

